予想本文
前人未踏の無敗の4冠馬へディープインパクトが挑む。挑戦のはずだが、逆に古馬を含む他馬がこの馬になんとか土をつけようと挑戦する構図になっていることは否めない。頭数もフルゲートではなく少し寂しい感じもする。
ディープインパクトの本命には最後まで迷った。圧倒的な1番人気は必至。3連単の場合、1着と2着では大きなオッズの差が出る。古馬への初挑戦、コーナー5回の中山2500mの設定は必ずしもオッズほど絶対ではない…とは思われる。しかし、JCを回避し、ここ一本で調整してきた背景と、他の同世代3歳馬の活躍、他の出走馬の実力などを考慮するととても逆らえない。それだけどんな展開でも使える33秒台の脚は強力な武器になる。すでに年度代表馬は確定だが、文句の出ない完璧なものにするため、完璧なジョッキーが駆る。
とはいえ、競馬に絶対はない。マギレが生じやすいレース形態だけに、特に最終コーナーなどで、ごちゃつきや不利があればたちまち初の敗北を喫する可能性もあることは強調しておきたい。
ディープインパクトを頭に据える以上、オッズ的にも多少の穴馬をこの位置に持ってくる必要がある。イマイチな成績が続くがリンカーンの前走には見どころがあった。直線前がつまらなければ3着以内は十分に可能性のあった前走のJC。今回は前走のようなハイペースは考えにくく、最後方からの競馬ではとても届かないが、鞍上の手替わりが今回は魅力に映る。また、このコース形態はこの馬にとってはより適性があることも大きい。
本来は絶対の対抗格となるゼンノロブロイ。本命馬を除いてはこの馬が一番実力があるのは誰もがわかっていることだが、今回は若干変則的にこの印どまり。▲の印どおり、1着になりうる可能性の最も強い馬でもあり、勝てないなら、2着よりも3着になってくれた方がオッズ的においしいという意味合いを込める。どんな展開でも安定した成績を残してくれそうな信頼もある反面、3着死守どまりに終わることもあった今年のレースぶり。ただ、不安点は優秀の美を飾るためにここは勝利にこだわるレースをしてくる可能性が高く、それが裏目に出た場合の大敗のケースもありうるところか。
前走でさすがの貫禄をみせたデルタブルース。ただ、その前走で勝利していなければ、とてもここまで評価があがることはなかった。それくらいG1と裏のローテーションとのレベルの差があることは否めない。3戦目でのより高い上積みが要求されることが前提となるが、名手が鞍上だけにたたき合いになれば面白い。
ハーツクライの前走は見事としかいいようがなかった。しかしあれは東京コースであったからこその恩恵もあった。前走よりも確実にペースが落ちる今回はさすがに苦しいと言わざるを得ない。それでもG1奪取にかける執念と、迷い無い戦闘スタイルはやはり警戒の範囲。
印はつけないものの、楽逃げ可能なタップダンスシチー、前走度外視ヘヴンリーロマンスあたりも3連単なら余裕のある限り、押さえておきたいところ。
【馬券と総評】
とにかくディープインパクトが圧倒的な支持を集めるだけに、馬券の買い方は難しい。計算のしやすいゼンノロブロイをどう扱うかが、ポイントになりそう。馬連はディープインパクト流しでいいが、オッズ的にゼンノロブロイは外す必要性があるかもしれない。3連単は1着ディープ、3着ゼンノの流しを本線に、ディープの1頭軸マルチ馬券を押さえに。
あと、購入時、くれぐれもレース番号に注意!(9Rです)
|