予想本文
強い牝馬が揃うはずが強すぎるがゆえに別路線に進み、真の牝馬No1決定戦とはいかなくなってしまったエリザベス女王杯。
4冠牝馬アパパネが古馬陣と対決することによってこの世代の強さが測られる事になる。
また、個人的にはイギリス・アイルランドオークス2冠馬、スノーフェアリーの参戦が何よりうれしい。
さらに米国でレッドディザイアが敗れたアーヴェイも参戦し、外国人騎手も多数おり、国際色が豊かな華やかさがあるレースとなった。
本命には迷い無くメイショウベルーガ。
待ってましたの京都外回り。
ブエナビスタ、レッドディザイアの強力古牝馬2騎がいないここは絶好のチャンス。
3歳G1完全制覇のアパパネの相手を務めることになるが、牡馬G1ホースをも打ち負かす地力で、むしろ胸を貸す立場で挑んでもらいたい。
極端なスローは避けたいところだが、それでも切れる脚は使える。
平均ペースくらいまでペースが上がるようなら、かなり信頼度は高まるだろう。
リトルアマポーラは前走は7着と振るわない成績だったが、その上がり3Fは絶頂期を思わせる33秒フラットという優秀なもの。
もともとスローで前残りの競馬だったことに加え、最後方からのレースとなってしまい、これでは東京コースでも厳しかろう。
G1となると、さすがにあれほどのスローペースは考えにくく、今回巻き返してくる余地は十分。
主戦騎手に戻って、復活に賭けたい。
3歳勢ではあえてアパパネよりもアニメイトバイオを上位。
G1ではことごとくアパパネに敗れはしたが、馬体ガレていた春に比べ、とにかく今秋は絶好調。
秋華賞ではアパパネの競馬巧者ぶりに後塵を拝したが、末脚はこちらが上回っていた。
直線揉まれたことで仕掛けが遅れてしまったが、それがなければローズSの再現はあったかもしれない。
だが、きっちり本番で勝てるアパパネはやはり評価すべきで、その点で地力上位とまでは言わないが、オッズほどの開きはない。
過去イギリスオークス馬といえば、どうしてもユーザーフレンドリーを思い出す。
競馬の元祖の国の一流馬がなんと日本にやってきたと、ジャパンカップで圧倒的1番人気であったが、トウカイテイオーの6着に敗れた。
日本と英国ではやはり馬場の軽重の関係上、かなり競馬が異なることを痛感させられたレースとなった。
しかし、スノーフェアリーはそんなことは百も承知で、この地に来た。
イギリスオークスの実績など、全く当てにならないが、日本の競馬に通用すると踏んだ陣営の意気込みを買いたい。
無論、まったく未知数であることは変わりなく、希望的観測の面も否めない。
あまり大敗はしてほしくないなという気持ちが多分にある事も事実。
G1完全制覇中のアパパネを少し評価を下げた。
だが、これまでの実績に非の打ち所はなく、馬券圏内から外すということは考えられない。。
とにかく、好位からきっちり差し込める非常にレースセンスの高い馬。
ここでも無様な競馬はしないであろう。
しかし、世代最強に異論はないが、古馬との対決にあたって1番人気となってくるとやや躊躇もする。
オウケンサクラが先の天皇賞・秋で好走したことを考えると今年の3歳牝馬のレベルが低いとは決して思えない。
だが、実績通り、この馬だけが図抜けているかといわれると、トライアルでは負けることもあっただけにやや疑問は残る。
オークス馬ではあるのだが、本質的にこの距離もやや長いと思われるだけに、やはり少し疑ってかかりたい。
昨年のこのレースは逃げ馬2頭が行ききって大波乱となったが、今年は差し馬が有利ではとみている。
しかし、スローに陥りやすいコース設定のため、前残りはないともいえない。
先行勢で地力があるのはセラフィックロンプであろうか。
父マンハッタンカフェで、距離への適応力も高い。
押さえとして連下には警戒を要したい。
【馬券と総評】
やはりまたあっさり勝ってしまうのかもしれないのだが、それでもアパパネにはやや抵抗したい。
最も信用できるのはメイショウベルーガとみる。
ただ、対抗格にこれといった馬が不在の状況であり、やや混戦模様。
アパパネとの2頭軸流しでもよさそうなものではあるが、ここはメイショウの軸1頭で攻めたい。
メイショウベルーガを軸とした3連単 軸1頭マルチが基本線。
相手は上記挙げた5頭までの60点。
今回は軸一頭の関係上、人気薄の方の外国馬、アーヴェイや、外人騎手の駆るサンテミリオン、ヒカルアマランサスらも気になる存在でもあるが見送りとする。
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