■　第133回　天皇賞（春）　結果

　またしても出遅れたディープインパクトが３角からまくっての圧勝劇。
マヤノトップガンのあの強烈な追い込み勝ちのレコードをあっさりと塗り替えました。
相手関係から考えると、今回は楽な競馬だったはず。
とはいえ、これで胸を張って海外遠征です。ビックニュースを期待します。

　堅く収まった要因のひとつがリンカーンの２着。３年目にしてようやく自分の競馬ができた感じ。
馬券的には飛んでくれたほうがおもしろかったのだが、ディープインパクトがいなくなった古馬戦線を考えれば、勝ち馬以外には負けられないところ。今後もこの世代を引っ張っていく存在になってほしいものです。

　３着にはストラタジェム。やはりこの馬は相手なりに走れるようだ。このレベルでの３着は立派といえる。今後の使いどころは難しいが、楽しみな馬が現れました。

　期待のアイホッパーは４着でした。３着には差がなかっただけにこの馬の競馬はできたでしょう。密かに穴馬で狙っていたトウカイカムカム、ファストタテヤマもさすがにこの辺りが限界だったようです。

　■　第133回　天皇賞（春）　予想

　堅いレースだったこの天皇賞・春も、ここ数年は大波乱の傾向。テイエムオペラオーより後、これといった古馬のエースがいなかったことも原因とは言える。ディープインパクトが一本被りのこのレースだが、やはり古馬王道のG1としては寂しい構成。思わぬステイヤーの出現による波乱は考えられる背景でもあり、なかなかに難しい一戦となりそう。

　決して得意とは言えない距離、併せて遅れた調教過程、本来なら決して絶対視もしにくいはずのディープインパクト。 しかし、相手が一枚落ちのメンバー。このメンバーで敗戦するようなら、先の海外遠征はかなり難しいものになるだろう。有力馬とは勝負付けが済んでおり、それほど恐れることはないが、伏兵馬の大駆けには注意が必要か。

　飽くまでも、本命馬に勝てそうな可能性を秘めているという点を評価し、アイホッパーを上位指名。昨年のこのレースの３着以来、海外遠征などで、どの程度までの成長があるかは未知数ではあるが、ここが絶好の舞台であることは間違いなく、京都コースも大得意。

　マッキーマックスは前走を評価したい。メンバー手薄とはいえ、一介のステイヤーではなく、重馬場もこなせたという点に現在の好調が伺える。若干の折り合い不安はあるものの、今回の距離はまちがいなく適距離。少々ペースが上がった方がいいだけにここは期待を込めたい。

　成長著しいリンカーン。しかし過去２度このレースで上位人気で大敗を喫している。折り合いが原因という点ははっきりしており、その弱点がほぼ解消された今なら、胸を張っての対抗格だが、果たして折り合いだけが原因のすべてか？という一抹の不安を残す。ローテにもやや疑問が残るので評価を下げた。

　さすがにこのメンバーだと厳しいが、それでもストラタジェムのしぶとさにも１票投じてみたい。母の父サドラーズウェルズの重厚な血が生きているのか、SS産駒でもかなりのステイヤーの部類に入る。ここに父の勝負根性がプラスされてくればこのクラスでも、通用する下地はある。

　長距離レースの安定感ではアドマイヤモナークも捨てがたい。得意の京都、良馬場で見直しローゼンクロイツ、スタミナ勝負ならデルタブルースも圏内。

【馬券と総評】
　 ディープインパクトの単勝支持率がものすごいことになりそうで、馬券的にも難しくなってくる。
馬連勝負なら相当の絞り込みが必要。当然ディープインパクト流しになるが、金額に差をつける形の流し馬券。

　一方で、３連単はかなり難しく、手広くいかざるを得ない背景がある。印は回らなかったものの、トウカイトリック、トウカイカムカム、ファストタテヤマ、ナリタセンチュリー、ハイフレンドトライなどもチャンスがないと言い切れず、本命以外は非常に混戦模様。ディープインパクトの１着固定で、２着に○-△を固定するフォーメーションがひとまず安定した狙いとなるか。