■　第７回　ジャパンカップ・ダート　結果

　少々冒険気味だった本命馬、アロンダイトが内からぐいぐいと伸びて、圧倒的1番人気のシーキングザダイヤの猛追を凌ぎきった。あっという間にG1馬に駆け上がったことになりますが、それだけの内容をみせていたので、それほど驚く結果ではないと思われます。
ギリギリまで引き付けて引き離すという鞍上の仕掛けのタイミングも絶妙でした。

　くやしいのはシーキングザダイヤ。十分人気に応えた好走でしたが、一歩及びませんでした。それでも最後の脚には目を見張るものがありました。ダートでこれだけ長く活躍できる馬は珍しいので、まだまだ頑張って欲しいですね。

　3着には印がまわらなかったフィールドルージュ。こちらももっと人気するかと思ってましたので、印を敢えて打たなかったのですが、有力先行馬を差しきった点は見事でした。

　以下、４着、ヴァーミリアン、サンライズバッカスと続きましたが、サンライズバッカスは若干残念な結果。さすがに最後方からは厳しい競馬となりました。

ちょっと弱気だったので、大きくはないですが、一応3連単馬券は押さえておりました。
せっかく◎-○と打っていただけに、フィールドルージュに印を打たなかったのはちょっと悔しいです。

　■　第７回　ジャパンカップ・ダート　予想

　外国馬の参戦がなく、ふつうの重賞レースのような顔ぶれになった。それでも予想は難しい混戦模様。やはりダートのG1は東京コースで行われるという点を重要視することが基本線となる。穴を狙うとすれば小回りコースで力を発揮できなかった差し馬の台頭が狙いとなるが、大きな波乱はなさそう。

　本命馬不在の混戦模様。時計的な裏付けは全くないが、３歳馬アロンダイドの勢いを買う。
４連勝で一気にここまで駆け上がったが、その内容に奥深さを感じる。
逃げ差し自在の脚質と、ペースも不問。どんな展開でも形はつくれそう。このクラスでの地力が問われる一戦。

　真の本命、１番人気はシーキングザダイヤであろう。昨年は人気薄でカネヒキリのハナ差２着。その後も常に安定した成績を残し、地力を見せつけた１年になった。このメンバーでは当然の筆頭格ではあるが、勝ち味に欠ける点を考慮し、次点評価に留めた。それでも軸馬としては最も推奨できる本命馬には違いない。

　こと地力を問うなら、サンライズバッカスも今度こそのチャンス。昨年はカネヒキリのライバルで、特に昨年の武蔵野Sでの豪脚は今もまだ鮮烈なイメージがある。しかし、それ以後、期待を裏切り続け、結局ここまで未勝利。難しい馬で、スタート癖の悪さと、直線を割って来れないもどかしさがいつも付きまとう。とはいえ、前走で久しぶりに「らしさ」を発揮。絶頂期の状態でなくともこのメンバーならなんとか。

　ヴァーミリアンの復活にも期待したい。ダートの中距離では安定した成績でスタミナには不安は全くない。東海Sでは圧倒的人気にありながら、馬体減を伴い謎の大敗を喫した。そこからどこまで立て直しができたがカギになりそう。鞍上が一度経験しているのも安心感がある。

　距離が心配とはいえ、今の勢いならなんとかなりそうなのが、ブルーコンコルド。直線の長い東京コースではシビアな戦いが予想されるが、好位差しができる点は大きな強み。

　ダートの中距離ならハードクリスタルも恐い。2000ｍ以上のレースを続け、そこで結果を出して来ているのも後押し材料。単純に持ち時計を問うなら、この馬が一番。

　地方馬とはいえ、中央で実績のあるジンクライシス、どうしても父の面影が尾を引くフサイチリシャールも押さえておきたいところ。

【馬券と総評】
　 混戦模様のレースで、思わぬ穴馬の台頭も十分に考えられる背景。強気にはなりにくいが、新星期待の意味を込めてアロンダイドに注目したい。ただ、安定感を考慮すればひとまずの中心はシーキングザダイヤとなる。馬連ならこちらが軸か。3連単なら、アロンダイドとシーキングの2頭軸マルチで、手広くいきたい。