予想本文
ハイレベルだった皐月賞組と短距離中心で使われてきた馬との激突となるNHKマイルC。前哨戦のNZTが中山に変わってからは、連動性がなくなり、読みにくいレースとなった。今年は先行馬に強力な馬が揃い、その分ペースも速くなる模様で、各馬の仕掛けどころがポイントとなりそう。
本命にはロジックを抜擢。勝ちきるまでの速い上がりがないのが欠点とはいえ、この距離での安定した成績は信頼に足る。今回はマークする馬がはっきりしており、逃げ、差し自在の脚質は鞍上強化で大きな武器となりそう。
当然主役候補のフサイチリシャール。前走は5着に敗れたとはいえ、僅差であり、十分に力を出したといえるだろう。このメンバーなら力は首位候補ではあるが、直線先頭で押し切る形は相当の力の差が要求される。ここのところ勝ちきれていない分もまさにそれが起因しており、距離は短くなったが、直線長い東京コース、逃げ馬ステキシンスケクンの存在等を考えれば、頭というより、連軸筆頭候補が妥当。
今ひとつ未知数の部分もあったマイネルスケルツィではあるが、前走は見どころがあった。かなり速い流れとなったが、それでも前に位置しながらの勝利は大きい。きさらぎ賞での好走も力の証明となる。
休養明けになるが、アドマイヤカリブも楽しみな存在。調教過程もよく臨戦態勢は整っていると考えていいだろう。先行して従来通りの34秒台の脚を使えるなら、好勝負は必至
フジキセキ産駒にも関わらず、マル外扱いの変わった毛並みのキンシャサノキセキ。1番人気を裏切り続け、噂先行の感もあったが、ジュニアCで叩きだしたタイムが秀逸だけにここで素質開花の下地も十分にある。
穴っぽいところでは、スローペースに泣かされ続けている感のあるディープエアー、東京得意のアポロノサトリ、ハイペースでのタガノバスティーユの突っ込みを警戒。
【馬券と総評】
有力馬に先行勢が揃い、長い直線コースで一頭ずつ脱落していくような厳しいレースが予想される。ステキシンスケクンやファイングレインも人気を集めるだろうが、早めにくるフサイチリシャールに飲み込まれるとみて、印は打たなかった。やはり穴馬は差し、追い込み馬になりそうな背景でフサイチリシャールの地力を認めつつも、厳しい戦いにはなりそう。
馬券的には馬連は本命馬をマークできるロジックを中心。オッズ次第ではフサイチからの押さえも必要か。3連単はロジック、フサイチの2頭軸マルチが妥当だが、フサイチの2着や3着流しもおもしろいだろう。
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