予想本文
ひっそりと新設された感もぬぐえない古馬牝馬の短距離戦のヴィクトリアマイル。
もともと牝馬はそのレースの形態上、短距離タイプが多いので、安田記念で十分勝負になる背景がある。このレースは単純にそこへの叩き台として機能しそうで、このレースの意義は若干疑問に感じるが、第一回というわりには華やかなメンバーが揃い、見応えはそれなりに期待できそう。
この馬のために新設されたのではないかとさえ思われるラインクラフト。マイルでは牝馬限定でなくともその実力は折り紙付き。ここは負けられない一戦となるが、やはり東京コースはやや心配材料。長い直線でマークさえる展開では、難しい面もあるが、それでも力的には抜けており、ここはあっさり勝利してほしい。
対抗格にはエアメサイアとの悩みもあったが、ダンスインザムードの格を重視したい。鞍上には捨てられたが、一線級の牡馬と戦っての中距離での実績は信頼に足る材料。エリザベス女王杯がそうであるように、牝馬限定戦の勝利馬より、こういったタイプの方がオッズ的にも有利。
本命馬に完敗だった前走ではあるが、中距離なら競り落とした経験を持つエアメサイア。今回の舞台設定はどちらかというとその中距離の部類ともいえるタフな条件。これなら秋華賞の再現も十分ありえる背景。好勝負が期待できそう。
東京コースならディアデラノビアの末脚は他有力馬にはかなりの脅威を与えるだろう。極端なハイペースは望めそうにないが、追い比べならヒケをとらず、広い直線できっちり割って来れるだろう。
マイルでは微妙とはいえ、勢い駆るアグネスラズベリがここでどんな競馬をみせるかは面白みがある。
輸送がどの程度影響するかは心配ではあるが、西の秘密兵器になりうる可能性を秘めている。
ロフティーエイムも前走、前々走で、ここでも通用する可能性をみせた。さすがに相手強いが、人気を落とすようなら、侮れない存在。
【馬券と総評】
牝馬のマイル戦とはいえ、それほど荒れる要素はないと考えられる。
それゆえ点数を絞る必要があったが、ヤマニンシュクル、チアフルスマイルなども好みに応じ加えてもいいだろう。
ラインクラフトは4着に敗れた阪神牝馬特別の時のように入れ込みが心配だが、気性が落ち着いておればほぼ3着までは安泰と考えてよいだろう。しかし、馬連の軸としてはあまり旨味はない。ゆえにダンスやエアを軸で勝負もおもしろいだろうが、ここではやはりラインクラフト流しを妥当とする。
3連単は相手が難しい。点数が絞られているので、ラインクラフト1頭軸流しでもよいが、ラインクラフト-ダンスインザムードの2頭軸マルチを押さえに、好みの2頭流しを厚めに押さえるのが賢明か。
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