予想本文
若干手薄感のある短距離戦線。
これといった主役がいないとも言えるが、外国馬に席巻されてしまったイメージも強い。
やはり主役はダイワメジャー。その脚質ゆえ、いまひとつパンチ力に欠けるが、前走の勝利は一皮剥けた感。今後、短中距離での主役を担うためにはここは負けられないところ。このメンバーなら善戦は確実で、連の中心は揺るがない。ただ、勝利するために、やはり恐いのは昨年と同じく後方からの差し馬。
現状、国内では本命馬とは勝負付けはすんでいる。となるとやはり食指が動くのは新世代の3歳勢。その筆頭はやはりマルカシェンクだろう。出遅れによる最後方からの競馬と、その気難しさから本命馬に比べ、随分アテにならない面があるが、スムーズに進めばその力は通用の下地。前走、菊花賞では距離の壁により大敗はしたが、比較的大人になった傾向はある。むしろその前走より、距離が半分になるそのローテの方が気がかり。
正直、本命馬がそれほど図抜けているという感はあまりない。ただ、これといったライバルもいないのが現状。ならばやはり唯一の外国戦参戦馬、コートマスターピースが気になる。香港で大敗した英国馬をここまで挙げるのも気が引けるが、あらゆるレースを経験し、そこで大きな敗戦がない粘り強さを買う。裏付けはないが、逆に未知の点が魅力に映る。
NHKマイルC勝利馬であるロジックが振るわず、世代レベルに疑問が生じる中、キンサシャノキセキの前走の復活は見事だった。この馬も気難しい所があるが、いくらスローの1400m戦とはいえ、32秒台の上がりは秀逸。今回は舞台も鞍上も変わるが、それでも期待感を抱かせる内容だった。マルカシェンク同様、3歳馬の力を証明する一戦となる。
ダンスインザムードもこのメンバーではチャンスは十分。久しぶりに武豊騎手。ある程度の距離をこなすが、やはりこの馬の本質はマイル戦にある。本命馬には常に先着を許している点がこの評価に留めてしまうが、大きな差もなく逆転も十分可能な位置にいる。
これほど典型的な冬馬も珍しいハットトリック。単なる偶然なのか、そうでないかはこのレースで証明される。前走天皇賞では、ややその兆しも見えた。引き続き警戒。
スプリント能力はかなりのものがあるアグネスラズベリ。その切れ味をこのレースでも発揮できれば大きく視界が広がってくる。
今年に入って充実のデアリングハート。勝利は難しくも入着しての波乱演出はありえそう。
【馬券と総評】
やはり中心はダイワメジャーで仕方ないところ。極端にスローペースになり、上がりの競馬となれば分が悪いが、それなりに厳しい流れになれば持ち前の先行力が生きてくる。ひとまず軸馬として中心になる。それ以外に目を配れば混戦模様。どうしてもダイワメジャーに勝てる馬を探してしまうので、評価が低くなるがダンスインザムードとのワンツーも十分にありえる背景。その中ではやはり新鮮味のある3歳勢と外国馬に期待したい。
馬連はダイワメジャー流し。3連単もダイワメジャーの裏表の1頭流しが妥当か。相手を複数用意したマルチ馬券も無難とはいえる。
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