予想本文
夏前という時期が影響しているのか、前期のG1総決算グランプリとしては例年寂しいメンバーになりがち。
しかし今年は各方面からすばらしいメンバーが揃った。
梅雨どきとあって天候の不安はあるが、好レースを期待したい。
粒ぞろいのメンバーだけに、本命候補には迷いがあるが、メイショウサムソンの格を重んじたい。
昨秋のふがいなさから人気を落とし、出直しをはかる年だった。
相手弱化とはいえ、大阪杯、天皇賞春の連勝は胸を張れる実績。
中距離には自信があり、前後をみながら進めることのできる位置取りもとれる。
切れる脚がないのが弱点ではあるが、阪神内回りコースで、さらにペースも上がりそう。
それほど大崩れの心配はなさそう。
地味な印象のあるポップロック。
海外参戦が多く、そこでの敗戦があるが、国内レースでは堅実な成績。
中長距離専科で自在性を備える比較的本命馬と似たタイプ。
切れ勝負になると分が悪いので、やはり前々の競馬が要求される。
距離不足がささやかれながらの有馬記念で接戦の3着、前走の安田記念では貫禄勝ち。
昨年このレースは4着ではあったが、昨年よりも充実した形で今年も参戦。
ダイワメジャーはもはや距離うんうんを問う馬ではない。
追い比べのしぶとさは前記2頭にもヒケをとらない。
通常このレースの3歳牝馬の参戦は考えられない。
同じ様に牝馬の勝利が考えられないダービー制覇したウォッカが、さらなる挑戦。
下手をすると古馬の沽券にかかわる。
簡単に勝たせてはくれないだろうが、さすがに51キロでは脅威の対象。
3戦連続33秒台の脚は古馬にもいない。
古馬G1級のペースで、同じ様な脚が披露できれば、勝利も十分にあり得る。
気性面ではまだ幼い面があるだけに、スムーズなレースを心がけたい。
後方からの破壊力ならアドマイヤムーンも負けてはいない。
意図的に中距離のみのローテーションで、この距離は京都記念の勝利で自信を持っての参戦。
守備範囲の距離でさえあれば、国内、海外を選ばず、ペースも不問。
牝馬ではウォッカが注目を集めるが、カワカミプリンセスも不気味。
前走の大敗で評価を落とし気味ではあるが、休み明け2戦目で立て直しが恐い。
逃げて持ち味発揮のシャドウゲイトもしぶとい。
楽に逃がすと大変なことにはなりそう。
前走には見どころがあったスウィフトカレント。
混戦になれば、競馬上手だけに上位に顔出す可能性も。
【馬券と総評】
格馬それぞれの路線で好走例。
いずれも負けず劣らずの好メンバーで、混戦模様。
レース展開の予想が肝となるが、ここのところのG1レースは前残りが目立つ。
とはいえ、今の阪神コース開催は差しが決まっており、天候まで考慮すれば一概にどちらが有利とも言い難い。
ウォッカやアドマイヤムーンなどの切れタイプの馬より、メイショウサムソン、ダイワメジャーらの、渋といタイプを上位評価した。
馬連ではメイショウサムソン流しと上位ボックス。
3連単はサムソン−ポップロックのマルチ2頭軸流し。
余裕があれば、サムソン−ダイワメジャーマルチ2頭軸流しも押さえたい。
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