予想本文
依然空位のままといえるスプリント戦線。
今年は外国馬の参戦がなく、春の実績馬と夏の上がり馬との対決模様だが、正直そのどちらもこれといった信頼感が沸かない。
当日の馬場状態も気になるところでもあり、混戦模様は必至。
春のチャンプという括りではなく、強烈な差し馬としてスズカフェニックスを本命に据えたい。
安田記念の思わぬ大敗と、インフルエンザの影響を受けた調教過程が気になるところではあるが、距離ロスがあるとはいえ、この枠なら仕掛けどころ次第でスムーズに上位に顔を出せそう。
先行勢は強力。きついコーナーでのまくりをこなせるかどうかがポイント。
逆にロスなく運べる内枠を引いたプリサイスマシーン。
ごちゃつく馬群を捌くには一苦労だろうが、うまく割ってこれれば、このメンバーなら、この距離でも十分に戦える。
休養明けを苦にしない点も安心感が増す。
前走強い競馬をみせたキングストレイル。
マイル専科の先行馬だが、ペースの上がるこの距離で中団からの差し脚を見せることができるかもしれない。
ここのところの好調さも勢いに拍車をかける。
20キロという大幅な馬体減で、前走は人気に応えられなかったアグネスラズベリ。
スプリント戦では安定した差し脚があるだけに、自分の競馬さえできれば上位進出は可能。
ただ、相手はかなり強化されており、前走直線ではかなり苦しそうではあっただけに、当日の回復ぶりが大きなカギを握る。
前走、目の覚めるような圧勝劇を演じたこの夏一番の上がり馬サンアディユ。
ここでも1番人気を背負う可能性は高い。
残した数字も素晴らしく、前走ではテンと終いがどちらも33秒台。
十分に本命候補ではあるのだが、やはり言い訳は効くとはいえ、2走前の大敗は気になる材料。
スムーズに先行できることが好走の条件なら、人気を集める今回は今一度様子を見たい。
高松宮記念の激走後、スプリントでの強さを証明してみせたペールギュント。
もはやこの距離では有力実績馬の一頭と数えても依存はないだろう。
ただ、しめった馬場は苦手といえるので、当日の馬場の状態が気にかかる。
ムラがあるとはいえ、アストンマーチャンのスピードも脅威。
前走の1人気での大敗は、かなり荒れたペースになってしまい、自分の競馬ができていなかった。
事実、このレースでサンアディユには先着しており、その後しっかり巻き返していることからも、巻き返しは十分ありえる。
同じく、斤量有利な3歳牝馬、クーヴェルチュールにも注意を払いたい。
軽量を利しての勝利とはいえ、ここ数戦は好調。
今ひとつパンチに欠ける点はあるが、この安定感を買いたい。
【馬券と総評】
基本的に差し馬を中心としたい。
直線の坂があるとはいえ、意外に先行馬が頑張れるレースではあるのだが、先行勢に新興勢力、後方に実績馬という構図なら、情勢を伺える後方勢にわずかながら利があるとみる。
若干、押し出され気味とはいえ、スズカフェニックスを中心に。
馬連は流し、3連単は、スズカ-プリサイス、スズカ-キングストレイルの2頭軸マルチで勝負したい。
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