予想本文
キングジョージと凱旋門賞を制したディラントーマスの出走取り消しは非常に残念。
過去最大級の名馬が日本で出走し、同じく凱旋門賞に行けなかったメイショウサムソンやウォッカとの対決が実現していただけに、なんとかしてほしかった。
拍子抜けの感のあるジャパンカップではあるが、前回取り消したウォッカが元気に参戦し、ドリームパスポートが復帰など、うれしい話題もあることが救い。
前走でもの凄い強さをみせたメイショウサムソン。
これまで接戦に強いが、切れる脚がないというイメージを一変させる内容だった。
テイエムオペラオーと同じ父で、これからが円熟期を迎えそう。
先行脚質はこのレース向きで、なんら不安はなく文句なしの本命。
前走の天皇賞・秋での結果は距離不足ともいわれたが、何より最後方からの位置取りが災いしたポップロック。
事実、ラストは一番の伸び脚をみせており、メイショウサムソンにはかなわなかったとはいえ、2着以下とは差はなかった。G1で再三安定した成績を残しており、この舞台でも安心してこの位置の評価を与えることができる。
ただし、ジャパンカップというレースは先行有利の傾向があり、後方からの一気の追い込みは難しいだろう。
今や現役最強馬のメイショウサムソンに完全に地力で上回っていたドリームパスポートが復帰。
いきなりここにぶつけてきたローテーションには若干疑問も残るが、相手なりに走るタイプなので、これで問題ないのかもしれない。
ただ本命馬に比べ、成長力に疑問の残る父フジキセキという血統は気になるところ。
不安点も多いが、それでも春の天皇賞ではおそらく1番人気が予想された実力馬。
仕上がってさえいれば、間違いなく有力馬の一頭だろう。
前走では消化不良に終わったアドマイヤムーン。
2000mのスペシャリストといった印象が強く、この距離では強気になれないが、宝塚記念でメイショウサムソンに土をつけた意味はかなり大きい。
好位差しができる馬だけに東京コースならこの距離でも期待したい。
充実度では一番のインティライミ。
ディープインパクトの2着としては一番印象に残った馬が、ようやく軌道にのってきた。
特に以前と違って差す競馬ができていることが大きい。
ただ、スローペースでの上がりは素晴らしいものがあるが、ペースの上がるG1レースで同じようにレースができるかという点に一抹の不安が残る。
エリザベス女王杯では、評価を落としていたが、こういう大舞台だと何かやりそうな予感をさせるウォッカ。
一頓挫明けではあるが、デキに不安なく、むしろ前走使われなかったことで、いい状態でここに望むことができた。
さすがに相手は強いが、一票は投じたい。
以下は外国馬から。
筆頭格となるアルティストロワイヤル。
BCターフを制した実力馬だが、それまでの戦績に疑問。
新進気鋭の騎手がどう乗るかという点が興をそそる。
他では、日本の馬場もこなしたモンジューの仔パイパルブルが気になる存在。
【馬券と総評】
近年の外国馬好走条件は騎手が日本の競馬を知っていることが多い。
ただ、それもおしなべて世界的名手なので、微々たる材料でしかないが、今回の顔ぶれなら、日本馬の方が上位と見る。
そうなれば当然メイショウサムソンの軸は動かしがたく、馬連はこの馬から。
3連単は相手が問題だが、ポップロックとドリームパスポートを推薦したい
|