予想本文
ずっと堅いレースが続く今秋のG1戦線ではあるが、ここまではほぼ予想通り。
それだけに混戦となったこのレースは荒れ模様の空気が漂う。
しかし、昨年より阪神外回りコースになり、力通りに決まるレース形態に変わった。
波乱があるとしても、展開や紛れではなく、未知の能力開花による新星出現パターンが予想される。
スローで33秒台の脚を持ち、前走、ハイペースでも34秒台の脚を使ったエイシンパンサー。
6月デビューの早熟馬で、気性にも難があるタイプ。
通常、強気にはなれないが、すでにマイルの経験もあり、前走の内容なら勝負になりそう。
人気的にも旨味があり、鞍上も魅力。
ここは狙ってみたい。
デビュー戦である前走を見たものなら、誰もが気になる存在になるレーヴダムール。
速いというより、強いというイメージの残る差しきり勝ち。
直線が長い阪神の外回りコース。
太めと叩いてより前進が見込める今回は試金石になる。
1勝馬ゆえ、大敗も考えられなくはないが、期待感の方が大きい。
安心感という点では、やはりオディール。
前走では、暴走気味に飛ばすエイムアットビップをみながら、横綱相撲といえる差しきり。
強烈なパンチ力には欠けるが、バランスよくまとまったタイプで、大崩れは考えにくい。
ただ、おそらくは1番人気。
他馬との圧倒的な力の差は感じないので、あえて少し狙いを下げてみた。
単純に能力だけなら、最も力上位に感じるエイムアットビップ。
前走では暴走ともいえる大逃げを打ち、最後はオディールにかわされたとはいえ、2着に粘った。
あれだけのハイペースで、この結果はむしろ負けて強しの印象。
今回、距離が伸びることは好材料とは言い難いが、前走より少しでも折り合いがつけばそのスピードは他馬を圧倒する。
前年のウォッカと同じ黄菊賞2着からの参戦となるトールポピー。
マイル戦がこれが初めてという珍しいタイプ。
むしろこういうタイプの方が安定感があり、上位を賑わす存在になりそう。
印がまわらないくらいの混戦模様。
余裕があれば手広くいきたい。
ハイレベルの前走の内容が秀逸のアロマキャンドル、マイル戦で強烈な末脚を見せたレジネッタ、キャリア豊富なカレイジャスミンを穴馬候補として挙げておく。
【馬券と総評】
力通りに決まる阪神外回りコース。とはいえ、キャリアの少ない、ましては牝馬若駒のレースだけにどんな結果になっても驚けない。
安定感ではオディールが信頼できそうではあるが、このレースは少し冒険してみたい。
気性に不安があるが、末確かなエイシンパンサーを軸に、レーヴダムールを対抗。
馬連では、エイシンパンサーながしを本線に、BOX馬券の押さえ、3連単はエイシン-レーヴの2頭軸マルチに相手をオディールに変えて押さえに。
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