■　第136回　天皇賞（秋）　結果

　メイショウサムソンの今まで見たことないような圧勝劇。
本命にはしていたものの、接戦がトレードマークの馬だけにこの勝ち方は予想外でした。
ひとまず、人馬とも王者の意地をみせてくれる気持ちのいいレースでした。
やはりしばらくはこの馬が現役最強馬として君臨しそうです。

　2着は混戦を縫ってアグネスアーク。この馬らしい切れる脚をみせてくれました。
いかにもこのレース向きのタイプの馬ですね。

　3着には猛追したカンパニー。直線での斜行の煽りをくらいながらもよく伸びました。

　それにしても、悔しいのはポップロック。出遅れもあり、あれだけ後方からの競馬ではさすがに届きません。
まともなら、3着圏内は十分だっただけに馬券的にダメージ大きかったです。（笑）

　■　第136回　天皇賞（秋）　予想

　当日の天気によって、大きく予想が変わりそうな今年の天皇賞秋。
これといった昇り馬は見当たらず、春の主力、特に宝塚記念の再戦ムードとなりそう。
一応、当日の馬場は回復模様ではあるが、少なくとも土曜日の雨の影響は残りそう。
元来、切れるタイプの中距離馬が有利なこのレースではあるが、極端な追い込み馬はいくら直線が長くとも厳しいレースになるだろう。

　鞍上強化で、宝塚記念の雪辱に燃えるメイショウサムソンを本命に据える。
ぶっつけのローテではあるが、素晴らしい調教過程を経て現役最強馬の復権を目指す。
最内枠は気になる材料ではあるが、前後の有力馬をみながらの位置取りで進める点は有利なはず。
並んだ際の勝負根性は言うまでもなく、恐いのはやはり大外からの強烈な差し馬。
人馬とも雪辱を期す一戦となる。

　ポップロックはもう少し距離が欲しいが、得意の東京コースが相殺してくれる。
国内では常に手堅い成績を残している。
安定した持続力ある末脚を持ち、鞍上ももはや完全に乗り慣れた感のある名手。
最も大崩れは考えにくい馬で、他馬有力3強が、少しでももたつくようなら、間違いなく食い込んでくる。
地力では若干劣る感もあるが、その安定感を買う。

　前走の不可解な敗戦で陰りが見え始めた感もあるダイワメジャーではあるが、休養明け初戦としては自分のレースはできている。
宝塚記念のように、道中の流れが厳しいようだと力を発揮できないが、今回のこのメンバーなら、レースをコントロールできそう。
距離も守備範囲に戻り、馬場渋化はこの馬にとって恵みの雨となったともいえる。
おそらく前走の毎日王冠のようにレコードタイムが出るような速い流れにはならないだろう。
だとすれば、他2強に比べ、一叩きされた強みがあることが大いに活きてくる。

　2000ｍで、東京コースという本来なら、絶好の条件になるアドマイヤムーン。
宝塚記念でメイショウサムソンを競り落とした点を考えると、断トツの本命でもおかしくはない。
ただ、宝塚記念は全馬がバテるという激しいレースで近年ではかなり特殊な流れのレースだった。
また、やはり気になるのは、当日の馬場。
ほとんど追い込みに近い差し馬だけに、東京コースでも届かない可能性はないわけではない。
救いは有力馬に先行馬が揃っている点で、流れひとつでひとまとめに差しきるだけの破壊力ある末脚はやはり有力候補の一角と言わざるを得ない。

　勢いという点では、一番手となるチョウサン。
判断材料が前走だけで、展開も味方したことは事実だが、毎日王冠をレコードで勝つことは並の馬にはできない。
ほぼ完璧なレースをしたダイワメジャーを差しきったことは、力の証明でもある。
実績が少ないとはいえ、軽視することはできない。

　一応の3強構成でも、伏兵馬介在の余地は十分にある。
中距離で安定した末脚を持つアグネスアーク、一叩きでガラリ一変が恐いエイシンデピュティ、先行勢が潰れたときのカンパニーまでを警戒対象に含めたい。

【馬券と総評】
　 宝塚記念有力馬の再戦模様ではあるが、皆それぞれに不安点も抱えている。
当日の馬場や展開によって、予想も大きく変わってくるが、人気でもメイショウサムソンを一応信頼したい。
続いて実績馬のダイワメジャーと、地力優位のアドマイヤムーンらが続くと見るが、敢えてこの2頭より不安点の少ないポップロックをそれより上位に持ってきた。
馬連なら、メイショウ流しで、影響はないが、3連単を考慮し、メイショウ-ポップロックの2頭軸マルチで挑みたい。
もちろんメイショウ-ダイワ、メイショウ-アドマイヤを押さえるのもひとつの手といえそう。