予想本文
それぞれ全く違うローテーションから勝ち上がってきた各馬が激突する桜花賞。例年にないハイレベルなメンバー構成となったが、その分、実力比較が難しく、突出した馬を見つけるのは困難になった。
本命にはスティルインラブ。前走は不利を受けながらも強い内容の競馬をみせた。不安要素も少なく、マイルあたりの距離では非常に安定している。紅梅賞、チューリップ賞というローテも好感。さらに中団からの差し脚はこのレース向きともいえ、間違いなく上位争い可能。連軸として信頼できそう。ただ、減り続ける馬体重には注意したい。
この本命馬にほぼ互角か、それ以上の力を示せそうなのが、アドマイヤグルーヴとヤマカツリリー。アドマイヤは牡馬混戦の中、3連勝してきた実績がある。鞍上も桜花賞は大得意。本来なら本命に推してもよさそうだが、前走がどう評価していいのかわからない。必ず勝利が要求される場面で僅差でなんとか勝ったというレース内容は牡馬相手だけに、すごいのか、そうでないのかの判断がつかない。その上、ここ3戦がすべて中距離戦のスローペース。ここでペースはガラッと変わる。それも吉とでるか凶とでるかわからない。しかし、すべて34秒前半の上がりの上、良血かつセンス抜群。ここをあっさり勝つようなら、当然次走オークスはもちろん、今年の牝馬戦線の主役候補に躍り出ることになる。
ヤマカツリリーも前走をしっかり勝利したことで、評価は高まった。鞍上も今、絶好調のアンカツ騎手。速いペースでも先行抜けだしができる点も良い。しかし、逆にその脚質からか、切れるという印象がない。周囲に警戒された上、このメンバーの中では絶好の標的になるだけに、少し評価を落とした。
全体的にはこの上記3頭が少し抜けている感はあるが、伏兵陣の食い込みも十分警戒が必要。単騎で逃げるモンパルナスは予想以上に渋とさを見せるので、自分のペースに持ち込めれば、チャンスがある。ハマったレースとはいえ、ものすごい脚を見せたマイネヌーヴェル、前走は全く競馬をしていないワナの追い込みにも押える必要がある。
さらに印は回らなかったものの、オースミハルカ、トーホウアスカ、シーイズトウショウ、チューニー、センターアンジェロらにも不気味さが漂う。一応はスティルインラブとアドマイヤグルーヴの一騎打ち濃厚とみているものの、アドマイヤの万が一を考え、スティルインラブからの手広い流し馬券で勝負したい。
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