■　第128回　天皇賞(秋)　結果

　まず根本的な予想の間違いとして、予想以上のハイペースが挙げられます。まさかローエングリンがハナを切るとは思ってもいませんでした。さらにゴーステディもあんなに競り駆けるとは…。ま、因縁のふたり（後藤ｖｓ吉田）なので、仕方ないかも…＾＾；

　当然ここまで速い流れではローエンは残れるはずもなく、ツルマルボーイには絶好の展開で「ここで勝たなければどこで勝つ？」といわんばかり。しかしそれでもシンボリクリスエスが圧勝してしまいました。この馬の抜けだしの速さはほんとうに凄い。過去を見ても最高の勝ち方だったんではないでしょうか？本当に不利があったとはいえ、何故宝塚記念は敗れたんだと問いただしたくなる強さでした。

　健闘したのはテンザンセイザ。穴人気を嫌って無印にしていたが、それでも3着はないかな？と思ってたので、これは素晴らしい。今後に期待できそうです。しかし、思い返すと3連複がこの馬のせいで、万馬券なんですねぇ…。それだけがやや悔しいかも…。

　■　第128回　天皇賞（秋）　予想

　現役最強馬シンボリクリスエスの宝塚記念からのぶっつけローテが、混戦模様に拍車を掛けた。ましてや、その宝塚記念で敗退しているだけに、本命には推しづらい。となれば…と各馬を見渡すと、どの馬も互角模様で、すべての馬にチャンスが出てくる。それゆえ、レース展開も読みづらく、馬券的旨味はあるものの、予想は困難になってくる。

　差し馬絶対有利の東京2000ｍのコース。中距離追い込み馬には、願ってもないコースだが、メンバーを見ると近年にないくらい追い込み馬が揃った。ここまで揃ってくるとかえって、中団待機、先行馬に魅力を感じる。そこで本命にはローエングリンを据えてみる。マイラーと思われがちだが、中距離をこなす下地があり、事実このレースはマイラーが通用することを幾度も証明してみせた。ハナを切る展開が多いが、ここはゴーステディが間違いなく行くだろうし、３〜４番手の競馬が出来るとみる。ペースが速くならないという条件はつくが、フランスでの健闘した実力をここで改めて披露してほしい。

　対抗にはさすがにシンボリクリスエス。宝塚記念の敗退は予想以上の厳しい流れが原因。今回はそういう展開は考えづらく、意外にあっさりの場面も想定できる。ただ、東京の大外枠は予想以上に不利を受ける。発馬後いかに好位置をとれるかが、鞍上の手腕に期待することになる。

　1800ｍでは無類の強さをみせるエイシンプレストン。いかにもこのレース向きの馬だが、好走したこともないのは不思議。去年は中山開催だったが、今回の東京コースの方がレースがしやすいのは明白。有力馬がほとんど後方待機なので、うまく出し抜けをはかることができれば、チャンスもある。

　ツルマルボーイもこのレースにはうってつけ。息の長い末脚をいかして、確実に上位進出ができそう。宝塚記念以来のレースという不安があるもの、大きく敗れる事はまず考えられまい。ただ、勝ちきるという場面も少なく、届かないという可能性があるのでこの評価どまりにした。

　他馬にも有力と思われる馬はかなりいるが、絞り込んで、モノポライザーとカンファベスト。モノポライザーは幼さ残すレースぶりが多かったが、休養明けの前走素晴らしい末脚を披露した。G1を勝利するにはまだ前走以上の上積みが必要と思われるが、なんといってもエアグルーヴの全弟。血統が地力を後押しするか。
　
　カンファベストは堅実でしぶといレースぶりが光る。ここにきて一気に相手強化されるが、他有力馬が後方でモタモタしていると、この馬がスイスイと先行勝ちしてしまう可能性は十分にあり得る。

　アグネスデジタルを始め、まだまだ他馬に魅力ある馬はいるが、そこまで手を広げる事は難しい。馬券的にはなんといっても、シンボリクリスエスの取捨。お勧めとしてはシンボリをからめたBOX馬券。あるいは、ローエングリンからの流しを本線として、シンボリ流しを押えとする買い方か。ただ、BOX馬券を買うとするなら、ある程度の絞り込みは必要。