■　第4回　ジャパンカップダート　結果

　レースを観て、すっかりアドマイヤドンが勝ったものだと思ってましたら、なんとフリートストリートダンサーが差し返していました。外国馬でいつも驚かされるのは、ゴール前での粘り。あれはなかなか日本馬には見られない。騎手がすごいのか、馬がすごいのか…

　ダートに関しては外国馬は難しいと思っていただけに、今回はじめて外国馬が勝利したことは、来年以降の予想の困難さにさらに拍車をかけることになるでしょう。フリートストリートダンサーははやめ抜けだしから、アドマイヤドンに完全にかわされてから、差し返しているのでこれは驚嘆ものです。敗れたアドマイヤも終始落ち着きがあり、完璧な競馬をしたので恥じることはないでしょう。それくらい相手がすごかった。

　期待のサイレントデュールはいまひとつでした。芝でもダートでもまだマイルくらいの忙しい流れの方はいいのかも知れません。それにしてもこれくらいの距離ならもう少し好勝負して欲しかった。しかし、レース前のアドマイヤの風格と比べるとまだ見劣りしてたので、それ以上を望むのは少々酷だったかなぁ。

　■　第4回　ジャパンカップ・ダート　予想

　今年で4回目となるJCダートだが、昨年の大波乱でまだいまいち傾向がつかみづらい。一段と成長し、今やダートの国内No1ホースになりつつあるアドマイヤドンが圧倒的人気になりそうだが、予断は許されない。ダートのレース体系が確立され、近年に見られるダートのスターホースはすべて芝からの転向組。基本的にダート戦線でずっと活躍してきた馬よりも、芝でそこそこだった馬がダートに転身して圧勝してしまうケースが多く、一概に成績を重視できない面も多分にある。

　本命には思い切ってサイレントデュールを据えてみる。ドバイ2着の姉のトゥザヴィクトリーを持ち出す必要もないくらいに圧巻だった前走。気性的に長い距離ではなかなか好成績を残せなかったが、最近では少しマシになってきた。今回もこの2100ｍがどうかの不安はあるが、一躍ダート界のスターにのし上がる可能性と素質を秘めており、大いに期待したい。計算できるアドマイヤより計算できない未知の魅力を買う。

　さすがに対抗格にはアドマイヤドン。地方G1を連勝し、現状の力関係では間違いなくNO.1候補。昨年はここ一番で弱さを見せたが、今年は鞍上が替わった事の効果も大きい。何より大きいのは脚質に自在性が備わったことで、どんな展開になっても上位に食い込む安心感がある。

　3番手にはユートピア。前走の大敗が全くわからないが、ダートでの実力は評価していい。先行脚質なので、このコースに向いているかどうかは微妙だが、中央での実績もあるので、そう心配もいらないだろう。左回りも問題なくここで地力をみせるか。

　後はネームバリューとハギノハイグレイド。ともにダートの歴戦の雄。安定した走りが見込めるが、ネームバリューは中央の馬場に不安があり、ハギノハイグレイドは限界以上は厳しいので、あくまで押えまで。

　基本的には3強の争いとみるが、アドマイヤドン以外は不安定要素も多い、安全にいくならアドマイヤからの流しだが、ここはサイレントの未知数の部分に賭けて、サイレントからの流し馬券で勝負。押えに◎ー△のBOX馬券。