予想本文
昨年は中山で変則開催の2200mで、大波乱が起こった。今年は例年通りの東京2400mでの開催だが、外国馬の積極的な参戦と何より、11人の外国人騎手という豪華な顔ぶれ。それゆえに予想をするにも、皆目見当もつかず、これといった決め手にかける。頼る根拠がないので、どうしてもシンボリクリスエスは人気する。これが飛ぶような事になると波乱は必至になるだろう。
そういった背景を考慮しても、やはり信頼をおけるのは日本最強馬であるシンボリクリスエス。宝塚記念にて勢いは止まったようにもみえたが、前走の天皇賞ではこちらが申し訳なくなるくらいの圧巻のレコード勝ち。先行して抜け出す瞬発力にはズバ抜けたものがあり、この馬には世界で活躍する外国馬といえど、そうは勝てないだろう。
逆に対抗以下には外国馬を中心とする。むろんどれだけの走りをするのかは未知数なのだが、外国馬が絡んでこそのJCであり、シンボリクリスエスの強さにも意味を持つ。その中で筆頭候補はジョハー。気性が激しく、日本に入国後どうも良い情報は入ってこないが、BCターフの勝ち馬は日本での適性という点で信頼できる。勝負根性に優れていそうなので、叩き合いに持ち込めれば好勝負か。
イズリントンは英国馬だが、米国でも実績がある。凱旋門賞をはじめ世界のG1で戦ってきた歴戦の強者。父サドラーズウェルズはいかにも重く、日本の軽い馬場への適性に疑問は残るが、スタウト調教師が自信を持って乗り込んできた以上、見せ場なく大敗の場面も考えにくい。
デノンは人気薄ではあるが、ローテーションに好感が持てる。間違いなくここが大目標だし、JCで活躍する外国馬は人気薄なのは周知の事実。予想される重い馬場も歓迎とみる。
日本馬ではタップダンスシチーとツルマルボーイ。タップダンスシチーは今年十分G1レベルの馬に成長した。展開利も見込め、日本馬では筆頭に挙げたい。ツルマルボーイは前走よりペースが落ち着く今回は少し評価を落としたが、東京コースが得意なのは変わりなく、注意が必要。
ネオユニヴァース、サクラプレジデント、ザッツザプレンティなど、有力3歳馬が残っているが、少し勢いに陰りのある人気馬より、人気薄の外国馬を考えたい。ゆえに去年2着だったサラファンをはじめ、スルーヴァレイ、フィールズオブオマーまで押えたい。
どうしても手広く必要があり、そのためには流し馬券で勝負するよりない。その軸となるのは人気でもシンボリクリスエスで仕方ないだろう。馬券的にはシンボリからの外国馬を中心とした流し馬券勝負。波乱を期待するなら、シンボリを外したBOX馬券も面白いかもしれない。
|