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 ■ 第45回 宝塚記念 結果

2004年6月27日(日) / 2200m 芝・右 / 晴・良
サラ系3歳以上 / (国際)(指) / オープン / 定量

 ■レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 15  ▲  タップダンスシチー 牡7 58 佐藤哲  2:11.1 1
2[1] 1  ◎  シルクフェイマス  牡5 58 四 位  2   6
3[5] 8  ×  リンカーン     牡4 58 武 豊  3/4   3
4[2] 3  ○  ゼンノロブロイ   牡4 58 田中勝  クビ  2
5[3] 5      ザッツザプレンティ 牡4 58 デムー  2.1/2  5
6[7] 13  △  ツルマルボーイ   牡6 58 安 藤  2   4
7[4] 6      サイレントディール 牡4 58 池 添  3/4   11
8[6] 11      スティルインラブ  牝4 56  幸   3/4   10
9[5] 9      チャクラ      牡4 58 柴田善  ハナ  9
10[3] 4      ローエングリン   牡5 58 横山典  1/2   7
11[4] 7      ダイタクバートラム 牡6 58 小 牧  3/4   8
12[8] 14      ダービーレグノ   牡6 58 秋 山  3/4   14
13[2] 2      トレジャー     牡6 58 オリヴ  4   12
14[7] 12     Bホットシークレット せ8 58 福 永  3/4   13
15[6] 10      メイショウドメニカ せ7 58 松 永  ハナ  15
払戻金 単勝 15 350円
    複勝 15 150円 / 1 300円 / 8 180円
    枠連 1−8 1870円 / 3連複 1−8−15 4140円
    馬連 1−15 1930円 / 馬単 15−1 3190円
    ワイド 1−15 750円 / 8−15 510円 / 1−8 1100円			

 感想と言い訳?! 

 有力馬による上位争いと、ほぼ予想通りの結果となった。それだけに勝ったタップダンスシチーは見事。先に先頭に立ち、有力馬を受けて立つ横綱相撲のレースぶりで、次走の凱旋門賞挑戦にも何ら異論はないだろう。これで、現役最強馬の称号を得たともいえ、今後は追われる立場となる。それだけに7歳馬とはいえ、これからが本当の勝負になる。
 
  最後は良く粘って、有力馬の猛追を凌いで2着に入ったシルクフェイマスにも同じことが言えるかもしれない。これでひとまずG1級の力があることを証明できた。これからはマークもきつくなるだろう。今は珍しいマーベラスサンデーの仔だけに、今後の活躍も期待したい。
 
  どうにも今一歩の感が否めない4歳勢だが、それなりの力を見せたともいえる。実力的にもほぼ伯仲で、これからの古馬G1戦線を混戦にさせる要素になるだろう。

 ツルマルボーイは出負けが響いたが、最後はしっかりと末脚を見せた。このメンバーではこんなものかもしれないが、まだまだ展開次第では上位を賑わす力はある。
 
  総評としてはしっかりと地力のある馬が力を見せた好レース。抜けた馬の存在がなく、やや盛り上がりに欠ける古馬戦線だが、実力が伯仲しており、今後も見応えのあるレースが期待できそう。勝ったタップダンスシチーはやはりこの中では一番の実力を見せつけた。凱旋門賞後は是非、秋のG1戦線もひっぱってもらいたい。



 ■ 第45回 宝塚記念 予想

2004/6/27 3歳以上オープン 定量 国際 指定

馬名 性齢 斤量 騎手
1 1 シルクフェイマス 牡5 58.0 四位洋文
2 2   トレジャー 牡6 58.0 オリヴァ
2 3   ゼンノロブロイ 牡4 58.0 田中勝春
3 4   ローエングリン 牡5 58.0 横山典弘
3 5   ザッツザプレンティ 牡4 58.0 デムーロ
4 6   サイレントディール 牡4 58.0 池添謙一
4 7   ダイタクバートラム 牡6 58.0 小牧太
5 8 × リンカーン 牡4 58.0 武豊
5 9   チャクラ 牡4 58.0 柴田善臣
6 10   メイショウドメニカ セン7 58.0 松永幹夫
6 11   スティルインラブ 牝4 56.0 幸英明
7 12   ホットシークレット セン8 58.0 福永祐一
7 13 ツルマルボーイ 牡6 58.0 安藤勝己
8 14   ダービーレグノ 牡6 58.0 秋山真一
8 15 タップダンスシチー 牡7 58.0 佐藤哲三

*間違いがあるかも知れませんので、馬券購入の際などは、
主催者側の発表にてご確認下さい。

施行コース
阪神 2200m 芝・稍重見込み
力のいる阪神コース。
馬場も渋化傾向で、パワー型向き。

予想ペース
ミドルペース
ローエングリンがハナ。さらに先行馬揃いで、速めのペース

信頼度
【C】 上位混戦
有力馬による白熱した争いが観られそう。

推奨馬券
馬連 流し
1→3、15、13、8
上位BOX押さえ

 予想本文 

 頭数は少ないものの、粒ぞろいのメンバーでなかなか面白いレースになった。春の総決算となるこのレースだが、ここまでの背景は、なかなかレースを混戦にしている。人気投票の1番人気が天皇賞・春13着のリンカーンであったことからもそれは伺える。天皇賞・春では極端なスローペースになり、有力馬が力を出せなかった。安田記念、金鯱賞組を含め、どの馬にもチャンスはありそう。とはいえ、過去大きな波乱がないように、このレースは力勝負の一面もある。先行馬が揃い、坂のある阪神コースの中距離。それなりに速いペースが予想され、並の馬では勝ちきることはないだろう。
 
  そこまでを踏まえた上で、敢えてシルクフェイマスを中心に置く。正直この馬は少なからず展開の利を受けて勝ち上がってきた馬。天皇賞では好走したものの、本当にG1級の力があるのかはこのレースで問われることになる。速い流れでも一定の結果を出せるかどうか。充実一途な5歳馬。ここを勝ち切るようなら、混戦ぎみの古馬戦線の主役に一気に躍り出るだろう。
 
  本来なら本命候補には間違いなくこの馬であろうゼンノロブロイ。もともと中距離向きのはずのこの馬が、前走では不利な流れから積極的にレースを進め、2着に入った。大敗した有力馬が展開を言い訳にしている中、あのレースぶりは評価に値する。前走より有利な今回のコース体系では、あの安定感は信頼できる。ただ、問題はG1を100連敗している田中騎手。今回は勝利させるための調教師の温情を感じるだけに、それに報いてみせるか、やはりジンクスに勝てないのかが、ある意味ではポイントとなる。

 あのサイレンススズカのレコードを破ったタップダンスシチー。有馬記念での大敗で主役になり損ねたが、その力は決して衰えていないことを証明した。事実、現役馬の中ではこの馬が一番力があるかもしれない。ただ問題はレース展開にやや注文がつくこと。最近は折り合って先行も可能だが、やはり前でチョロチョロされ、ペースも速くなってくると少し不安が出てくる。そのあたりで少し印を譲った形。
 
  ツルマルボーイも引き続き。2年連続の2着は無視はできず、決して向いているレースとは言えないが、何とか我慢してくれる範囲。当日の雨も心配だが、前走の走りっぷりを見る限りこれも我慢してくれそう。例によって有力馬に先行タイプが多く、こちらは有利点。不安点と有利点が同居するが、どちらに転ぶかがみもの。

 リンカーンは前走はまるでレースにならなかった。長距離に不安があり、あのスローペースでは力を出し切れなかったのも言い訳はつく。とはいえ、もう少しなんとかならなかったかと言えるふがいなさではあった。今回は巻き返しを切実の想いで計ってくるところが怖い。スムーズなレースさえできれば、その実力は一級品。
 
  有力馬の実力が団子状態だけに、ちょっとした要素で順位はひっくり返るメンバー構成。しかし細かな順位は変わろうとも、概ね堅いところで決まる公算が高い。オッズによってその判断は微妙だが、当てに行くなら上位のBOX馬券でいいだろう。大きく当てたいならやはり1頭からの流し馬券が有効か。今回はシルクフェイマスを軸に勝負に出たが、安全策ならゼンノロブロイか。当日の馬場にも注意したいところ。


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