■　第29回　エリザベス女王杯　結果

うーむ。オースミハルカがレースを作ったといっても良いかもしれません。
スローで逃げるメイショウバトラーより、さらに間を開けた競馬を試みました。
これでレースは大きくスローペースに。
出遅れ以前にスイープトウショウにはどうしようもない展開になりました。
私はアドマイヤ流しの３連単も持っていたんですが、オースミハルカに見事にやられましたね。(^^ゞ　

それでも、勝ったのはアドマイヤグルーヴ。この馬は使い込んだ方が真面目に走ってくれるのかもしれません。
武豊騎手はこれで４連覇ですか。すっかり得意レースになってしまいましたねー。

一方でスティルインラブはさっぱりでした。
十分にチャンスのある位置にいながらのあの競馬では、ちょっと当分復調は難しいかも知れませんね。

　■　第29回　エリザベス女王杯　予想

　衝撃の天皇賞（秋）は牝馬によって演出された。そこで３着だったアドマイヤグルーヴが中１週の強行ローテを敢行。古馬牝馬の大将、スティルインラブも復調ぎみで、３歳最強を手にしたスイープトウショウと対決する。

　エリザベス女王杯を若干難解にさせている要素に古馬牝馬の扱いがある。牝馬限定レースがここまで少ないために、３歳牝馬クラシック路線組との比較が難しい。古馬２頭と３歳最強馬との３強対決の様相ではあるが、その中での順位付けが今回のポイントになりそう。
　
　 本命にはスティルインラブを置く。牡馬混合のレースで惨敗を繰り返し、休養を挟んで牝馬限定レースに出場したが、３着に終わった。これをどうとるかだが、先着を許したのが「行った行った」の逃げ馬２頭だったことを考えると、一応の結果を出したと判断する。事実、33秒台の末脚は発揮しており、今回、３強の中では一番前で競馬をすることになると思うが、逆にその点を優位に運ぶことができれば、勝算は高そう。
　
　 対抗には同じく古馬のアドマイヤグルーヴ。前走は見事だったが、なんといっても中一週。厳しい競馬だったこともあって、そのあたりが今回どう響くかだが、牡馬と混じっても、ずっと安定したレースぶりを発揮してきたこの馬の地力を信用してみたい。今回敗れることがあっても、大敗はなさそう。
　
　 スイープトウショウは一番人気が予想される。その一点で評価を敢えて落としたと言ってもいい。京都の外回りで前回よりも競馬がしやすく、前走の切れ味を発揮すれば古馬相手でも十分に通用するだろう。不安点を挙げるとすれば、オークスは２着だったとはいえ、本来は長い距離。それをフォローするための追い込み作戦なので、今回あんまり後ろから行くようでは、前走よりペースが落ちる今回、届かないケースは考えられる。
　
　 スイープトウショウと同じタイプの馬がもう一頭。それがエリモピクシー。長い距離は使われておらず、一瞬のキレ味を活かすタイプ。末脚の持続力にはスイープには劣るのは否めないが、距離適正に関してはまだ判断はできない。このレースを制したエリモシックの全妹で、存外にこの距離をこなせる下地がある以上、スイープに近い評価は必要と見る。
　
　 このメンバーで３歳最強がスイープトウショウであることがはっきりしている以上、あまり他の３歳馬に食指が動かない。古馬の方の２強は本調子とも言い難く、そのあたりで割り込む馬がないとはいえない。そうなると、やはりペリエ騎手の駆るエルノヴァあたりには注意が必要かも。
　
　 今回は３強＋αの形で仕方ない。レース形態を考えても大きな波乱は起きそうにない。なので上位のBOX馬券でよいと思うが、オッズが期待できないので、３連単あたりにチャレンジするのもおもしろいだろう。