予想本文
牡、牝とりまぜた、G1ホースが5頭も揃った豪華メンバーだが、1頭(キングカメハメハ)いないだけで、こうもダンゴ状態になってしまうのかと思いたくなる今回の天皇賞(秋)。G1ホースは牝馬や休養明け、他はG2レベルのメンバーでこれといった中心場が不在。また有力馬の騎手の乗り替わりが多く、互いが相手の馬の能力をよく知っているといった感じで、観戦するには見応えはあるが、予想するにはタイヘンな状態になりました。(^^ゞ
とにかくすべての馬が何かしらのマイナス面を抱えている中で、本命を探すのは非常に難しい作業。一応という形でテレグノシス。距離がギリギリというマイナス面はあるものの、東京コースでの安定した走りをここは信頼したい。同タイプにツルマルボーイがおり、こちらの方が格上ではあるのだが、ここ最近の充実ぶりと鞍上のG1にかける執念に期待したい。
単純にこのメンバー構成なら、もっとも格上で力のあるのはシルクフェイマス。先行しても粘りきる根性は特筆もの。ここでもそう無様なレースはみせないだろう。しかし、あれだけの連戦後の休養明けという点と、先行脚質がちょっと心配。父と同じようなタイプの馬だが、それゆえにこのレースでは期待と不安が入り交じる。
ツルマルボーイは条件さえ合えば、いつでも好勝負できる典型的追い込み馬。6歳という年齢から、勢いという点でテレグノシスに印を譲ったが、何も考えず、ただただ直線に賭けるという乗り方ができるのは、この東京コースでは大きな強み。スタート直後のコーナーでの好位置の取り合いを見ながら後方からじっくりといけるだろう。
ゼンノロブロイはなかなかG1に手が届かない。今回は鞍上にペリエ騎手で必勝態勢。来日直後のペリエ騎手は人気がそれほどつかないので、先物買いは吉だろう。ただ、シルクフェイマスとの駆け引きをしながら後ろも気にしないといけない。前走にそこまでの強さを感じることができなかったので、この評価どまりにした。だが、もちろん勝てないわけではない。
有力馬にミエミエの追い込み2騎がいるだけに今回不気味なのは、逃げ馬の2頭。
ローエングリンは展開上、なかなか勝ちきれないが、決して力のない馬ではない。ここも有利な展開とはいえないが、後ろがうまく牽制しあうようだと1発が怖い。
そのローエングリンを苦しめそうなのが、シェルゲーム。先行争いを制してこの馬がハナをとるようだと、ちょっとやっかい。なんせ鞍上は岡部騎手だけに「オカベペース」になってしまうと後ろの馬はいくら東京コースでも苦しくなるだろう。休養明け一叩きで、ガラリ一変の要素も秘めており、警戒は必要。
今回は総合的に印は無理矢理つけた感じで、その差はほとんどない。ゆえに6頭と少し多いが、この6頭のBOXで勝負したいところ。思い切った流し馬券なら、ここで挙げた馬以外も手広くいく必要もあるだろう。
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