予想本文
ブエナビスタが衝撃の圧勝劇を演じた阪神JF。
4ヶ月待ったが新たなライバルの台頭は残念ながら、これといってなかった。
同じ舞台で行われる以上、逆らう要素は低く、完全な一本かぶりとなった桜花賞。
万一、本命が飛ぶようなことがあれば高配当必至のため、悪魔の誘惑との戦いになりそう。
勝って当然、2着でも波乱というあまり陣営にとってはあまり喜ばしくないプレッシャーを背負うブエナビスタ。
まだ若干ふわっとしたところがあり、道中気を抜くことも見受けられるが、それも強いてアラを探せばというレベル。
無論、牡馬には敗れた経緯もあり、競馬に絶対はないが、相手のレベルと阪神外回り1600mという条件であれば、アクシデントでもない限り勝利はかなり濃厚。
足元がすくわれる可能性があるとすれば、前走のように前の馬に逃げられ届かないケースか。
もし、本命馬が不在だったら…と考えるとなかなか実力伯仲の混戦メンバー。
阪神JFと同じで、やや面白味に欠けるが、関東馬ながら栗東滞在で調教積んだダノンベルベールがやはり2番手筆頭。
前走はややふがいない結果だったが、先行して一時は馬群に飲まれながらも、もう一度差し返えした。
コンスタントに34秒の脚が使え、勝負根性も秀逸。
他馬に魅力ある馬がいないわけでないが、一定の実績とその確実な末脚は安定感に繋がる。
最内で窮屈な競馬になれば苦しいが、広いコースなのでそれほど大きな不安ではない。
前走で凄まじい差し切り勝ちを演じ、一気に注目の的になったレッドディザイア。
ブエナビスタと未対戦のため、人気を集めてしまったのが気に入らないところではあるが、一方でそれだけの魅力にも富む馬。
通常、桜花賞での大外枠は絶対のNGだったが、コース替りでそれほどの不利はなくなった。
どうせ差すなら初めから大外の方が競馬はしやすく、ブエナビスタとの同じ位置からの追い比べになれば、もしかすると…の期待感は高まる。
ただ、阪神コース未経験であることは比較的大きなマイナスポイントと思われる。
実績を問うならジェルミナルもまだ見限れぬ。
ウォッカと同じローテということで人気を集め、惨敗した阪神JFだったが、返す刀ですぐに重賞勝利を果たした。休養明け初戦はパッとしなかったが、一叩きで変わり身も見込めそう。
その前走の内容で、人気をぐっと落としてきているので、ここは逆に押さえたいところ。
前走の敗戦は、もともとそれほど切れる脚がないのに、位置取りが後ろ過ぎたことも言い訳としては通用する。
さすがにブエナビスタとは大きな差は感じるが、他馬とならそうヒケはとらない。
チューリップ賞ではブエナビスタに敗れはしたものの、次走に繋がる見せ場を作ったルージュバンブー。内でもがきながらも、前があいた瞬間にはじけた末脚はこれがもっとスムーズだったら…と思わせるに十分な内容。
全戦を通じ、好位から安定した競馬ができており、大崩れが少なそうなタイプ。
G1でも大駆け要素はある。
このレースに関東馬は分が悪いが、ツーデイズノーチスも気になる存在。
後方から切れる脚を使用しており、重馬場で時計のかかった前走でも勝利できたことで、一定のパワーも証明してみせた。
これなら阪神でも好走が期待できそう。
阪神JFでは大敗も、前走の勝利で可能性を残したワンカラット。
折り合い懸念があるので、1600mはどうかという不安はあるが、好位からスムーズに競馬ができれば、チャンスがないとは言えない。
とにかくデキが素晴らしく、一発ムードが漂う。
【馬券と総評】
すでに他陣営も半ばあきらめムードが漂っており、玉砕覚悟で本命馬を潰しに行くようなことはおそらくないだろう。
となると、必然有力馬は2着でよいという競馬になり、直線長い阪神外周りコースでは、非常に堅い結果に収まる公算が高い。
オッズは全く期待できないため、点数を絞っての金額勝負になるだろう。
正直2着はありえなくもないが、点数的に素直にブエナビスタの頭を信頼したい。
配当は期待できないが、ブエナビスタの3連単1着固定で、ダノンベルベールの2着ながし、および3着ながしが妥当。
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