■　第70回　ダービー　結果

　早めに栗東入りをして、万全の体制だったアバパネが完勝しました。
外枠を懸念しましたが、出遅れ馬等のおかげでうまくコースロスなく回って後は地力で完封です。

　2、3着には切れる脚がないとして割と低めに見積もっていたアニメイトバイオとベストクルーズ。
以下、概ね人気通りで、◎、○で冒険した二頭はいずれも着外でした。
やはり阪神の1600mは荒れないというのを痛感しましたね。(笑)

　とはいえ、関東馬のワンツーというのはさすがに想定外で、仮に冒険しなかったとしてもこの馬券は意外と買えなかっただろうなぁという結果でした。

　■　第61回　阪神ジュベナイルフィリーズ　予想

　3勝馬がおらず、登録が殺到した阪神JF。
ここ数年は比較的中心といえそうな馬が揃っていたが、今年は混戦模様。
ただ、阪神の外回り新設コース以降は、大きくは荒れず実力馬が順当に勝てるレースになった。
現時点では力関係がみえないものの、レースが終われば来春への勢力図が完成することになる。

　本命には少々穴を狙ってタガノガルーダ。
3頭揃った「タガノ」の馬の最も人気薄。
デビューの早かった馬だが、ここにきて充実。
阪神外回りコースは、長い直線があるため差し有利に思われがちだが、その分ペースが遅くなる。
それゆえ特に開催直後は先行馬が残るケースも多い。
終盤を迎え、最近は差し馬が挽回してきている状況だが、最後方からは難しい面も残っている。
その点において、それほど後すぎない位置からいい脚が使える点に白羽の矢を立ててみる。
もちろん未知ゆえの冒険であり、地力的に大敗もあり得ることは付け加えておく。

　メイショウデイムも不気味な存在。
短距離の逃げ馬から、見事に中団から差せる馬に転向し、将来性が高まった。
阪神外回りコースはやはり外を回らせられるとかなりの不利があるだけに、最内枠は願ってもないところだ。 ごちゃつく内をうまく捌ければチャンスは広がる。
そしてそれをやってのけることができるヤネであることも忘れてはならない。

　前走鮮やかな追い込みをみせたタガノエリザベート。
今回のメンバーでは数少ない33秒台の末脚を持ち、直線長いこのコースでは期待も膨らむ。
前々走では強烈な末脚を使いながらも6着。
牡馬に混じって健闘したといえる反面、展開の影響も受けやすい。
阪神外回りコースでは、断然買いたくなる馬なのだが、そこまでペースが上がるかにやや疑問を感じてのこの評価。

　関東から自信を持って送り出されたアパパネ。
当日1番人気までも予想される前走の強さ。
とにかく牝馬は関東馬は分が悪く、阪神コース未経験で大外枠という点を嫌ってここまで評価を落としたが、完成度は最も高く中心馬の一頭。

　同じく地力ではハイレベルにあると思われるラナンキュラス。
前走、1番人気に応え、勝利して入れれば、ここでは断然の人気になっていただろう。
敗れたことで人気は落ちており、そういう意味では非常に旨味のある存在。
決して内容は悪いものではなく、1600mに伸びたここで巻き返しは十分に期待できそう。

　休養明けぶっつけとなってしまったが、シンメイフジの前走は秀逸なものだった。
最後方の追い込みにかけるタガノエリザベートと異なり、中団からでも脚を繰り出せる。
調教もすごぶる調子よく、最も地力の高さを感じさせる1頭。
ただ、いかんせんその分人気も高く、ぶっつけローテの不安を差し引けば押さえあたりに留めたいところ。 この時期の馬の3ヶ月の空きはそれほど大きい。

　出遅れや躓きがあったり、勝っても僅差だったりと、ややどろくさい印象が強いがアニメイトバイオも混戦になれば面白い存在。
今のところこのあたりの距離がちょうど良いと思われるレースぶりでこれ以上の距離には不安が残る。
差し脚はそれなりにあるので、好位キープできれば叩き合いで目が出そう。

　ベストクルーズはレースセンスが高そう。
前走ではタガノエリザベートの強襲を食らったが、うまくコースロスなく回って、直線もしぶとく頑張った。 それため逆に地力的に部分でやや心配な面もあり、評価は低くなったが鞍上は追える名手。
油断はできない。

【馬券と総評】
今回はやや「遊び」の要素も強い。
現時点で力関係の予想は難しく、昨日走った馬が今日は走らないという2歳牝馬戦だけに、このメンバーでは確たる中心馬は不在といえよう。
ならば、やや波乱を狙ってタガノガルーダを本命に据えてみた。
相手も人気薄となるメイショウデイムで流してみたい。
もちろんどうせなら2頭軸マルチで勝負。
ただ、それなりに割れているオッズのため、上位はボックスで押さえたいところ。