予想本文
ベルモントS馬、サマーバードの不参加は非常に残念。
とはいえ、見所がないわけではなく、国内ダート界は今まさに世代交代を迎えようという時期に差し掛かっており、イキのいい3歳馬が古馬陣に挑む。
この結果次第でまた勢力図が書き換わる分岐点になるだろう。
各馬の力量は互角といえる混戦模様で、狙い所をしっかり定めないと馬券戦略は非常に難しい一戦。
本命にはエスポワールシチーを推す。
決め手はやはりかしわ記念。
カネヒキリとフェラーリピサを従え、堂々の勝利は勢いだけでない貫禄を感じた。
今回最内枠を引いたことがどう出るかだが、あっさり先手を奪うことができれば、例え差し馬台頭の流れになっても粘れる地力があるとみる。
天候は思わしくなく、雨が降れば脚抜きのよい馬場を利しての4連勝も不可能ではない。
一叩きでさらなる上積みも見込めるが、1番人気はやや予想外で、若干人気しすぎの感はある。
前走が非常に強い競馬だったシルクメビウスを2番手に抜擢。
前走あれだけの競馬ができる馬が前々走の武蔵野Sで大敗をすることが不可解ではあるが、展開が向いただけでは説明がつかない。
それまでの安定感を考慮するとやはり武蔵野Sこそが度外視要素と考えてみた。
特に今回先行馬が揃い、早い流れが想定されるだけに強襲が驚異。
同じく勢いのある3歳馬、ワンダーアキュート。
大外枠が懸念材料ではあるが、幸い16頭立て。
出足は良い方なので、それほどの不安材料にはならない。
この3戦の連勝はいずれも完勝で、好位差しができる点も好感。
阪神ダートもこなれているのが強みで、上位と何ら差はない主力候補だろう。
帝王賞とJBCクラシックを制し、未だ衰え知らずのヴァーミリアン。
地力最上位は間違いないが、その連勝はG1とはいえ、帝王賞はメンバー薄く、JBCクラシックは僅差の勝利。
フェブラリーSは大敗といえる内容で、世代交代を印象づけられた後だけに、強気にはなりにくい背景もある。
ただ、ダートではカネヒキリの復活の例もあり、一概に決めつけるのもできない。
いずれにせよ、大崩れはない馬なので、3着圏内ということなら最も安心できる1頭。
ラヴェリータの前走は、出遅れた上に大外をブン回しての2.5馬身差の5着。
場合によっては勝ってたかもと思わせる内容。
牝馬ではあるが、それほど気後れする点はなく、好勝負も期待できる。
何よりオッズ的には非常に旨味があるので、馬券対象からは外したくないところ。
不調といえる内容のメイショウトウコンだが、調教動いた。
一叩きされ、本来の能力に戻ってきているなら、非常に怖い存在。
追い込みというスタイルを崩すことはないゆえに、展開が向くと一発も要警戒。
もっと人気するかと思ったスーニだが、この人気なら是非押さえたい。
短距離で実績を挙げてはいるが、この距離なら許容範囲。
むしろこれぐらいの流れの方が合うような気もする。
昨年の2歳チャンプで、勢いある3歳馬。
無視することは難しい。
弟に人気では負けるが、ワンダーアキュートの兄、ワンダースピードも面白い存在。
阪神1800mは得意の舞台で、中長距離路線ではしっかりと走れる。
勝ちきれるまではどうかだが、入着はありそう。
この馬もその地力ほど人気がないので、穴狙いには絶好だろう。
【馬券と総評】
別路線、別世代が集い、各馬の実力差の計りにくい難しい構成になった。
こういう場合、実力の割に人気薄が揃うので、どうしてもそちらに食指が動くが、1番人気エスポワールシチーだけは印を下げることはできなかった。
その代わりではないが、ヴァーミリアンを低めに据え、実績馬サクセスブロッケンを無印に。
馬券はエスポワールシチーからの2頭軸マルチ流し。
相手はシルクメビウスとワンダーアキュート。 |