予想本文
短距離の中心馬、スリープレスナイトの突然の引退で、いきなり混戦ムードになった秋初戦のG1、スプリンターズS。
新勢力、古豪の入り交じる混戦状態で、その上、今の中山は高速馬場ながら、今週から続く長雨が馬場渋化も誘う。
このレースは元来1番人気が強い堅いレースではあるものの、とても予想が成り立たぬ非常に難解なレースとなった。
展開が向く、つまりは前崩れということが必要条件ではあるが、近走に復活の兆しがあるプレミアムボックスを思い切っての本命。
追い込みに近い差し馬で、ここ2走は33秒台の末脚を披露。
特に2走前では、直線短い中京コースで大外ぶん回しの上、豪快に後方一気を決めた。
まだ、疑問視の残る次走でも、敗れはしたが確実な末脚を披露。
無論、G1での先行勢は強力で、持ち時計的にも苦しい面はあり、ここで大敗の可能性もあるが、3連単マルチの軸として無欲の突っ込みを期待したい。
信頼という点では、やはりビービーガルダンはこのメンバーなら一段上か。
スタートセンスよく、安定して先行できるのは、大きな安心感がある。
スリープレスナイトがいない今、絶好のチャンスを迎えており、万全の体制で臨むことができた。時々ポカをやらかす点が不安といえば不安だが、人気に応えるだけの実力馬だろう。
スムーズに競馬ができれば、まず上位入線は確保できるはず。
典型的な夏馬だが、カノヤザクラは依然好調とみる。
前走は4着と、この馬にしては振るわない結果だったが、直線かなりごちゃつきがあり、追い上げに苦労しているように見えた。
昨年は連勝でこのレースを迎えながら大敗しているため、今回はかなり人気が薄い。
ある程度先行できれば、しぶとく伸びるタイプだけにこのメンバーなら好勝負は可能とみる。
前走のアルティマトゥーレは目の覚めるような勝利。
それまでもスプリント戦では大崩れがなく堅実な成績ではあったが、さすがに前走のレベルでは、しんどいかと思っていたので、その勝利には驚いた。
先行して33秒台の脚を使い、スリープレスナイトの猛追を凌いでの勝利は決してフロックではなく、その内容は秀逸。
内枠を引いたことも好都合で、すんなり先行できそう。
本来は本命視も考えていたほどだが、現時点で1番人気。
さすがにそうなると、旨味も少ないので印を下げた。
こういう混戦ならやはり既成勢力よりも新星を期待したい。
3歳牝馬であることは承知の上でグランプリエンゼル。
前走キーンランドCでは、ビービーガルダンを押さえての1番人気。
結果、3着で、さらにその結果は降着の恩恵を受けており、やや力の差は露呈した感はある。
だが、若駒だけにさらなる成長を考慮すれば十分ここで期待感を持てる内容だった。
斤量は増加されるが、それでも53キロで狙ってみる価値はある。
トレノジュビリーは札幌では今ひとつではあったが、持ち時計はかなり優秀。
いきなり化ける下地は秘めており警戒は必要。
海外参戦馬は、短距離では疑問があるが、シーニックブラストはここを勝てば100万$。
本気度はかなりあるだろうし、空洞化している今の日本短距離界のレベルなら、ワールドクラスの実力を見せつける場面もないとはいえない。
期待した前走ががっかりだったソルジャーズソングだが、出遅れは言い訳にはなる。
一叩き効果で本来のキレが戻れば面白い存在。
このレースでは外枠は非常に不利だが、15番枠ならギリギリともいえるアーバニティも時計がかかれば穴で一考したいところ。
【馬券と総評】
ここ数年、1番人気は確実に連対しているだけに、先行有力馬ですんなりというケースも十分に想定されるが、本来の本命馬スリープレスナイトがいない状況なら、やや波乱要素を期待したいところ。
そのため敢えてプレミアムボックスを本命視した。
あまり強気にはなれないが、G1初戦としては宝くじ気分で挑んでみたい。
というわけで、3連単 プレミアムボックスからの2頭軸マルチながし。
相手はビービーガルダンとカノヤザクラ。
ただ、馬連なら軸はビービーガルダンが最適だろう。
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