予想本文
幅広い世代と牝馬の実力馬、加えて世界トップホースのコンデュイットを始めとした多数の外国馬の参戦で、非常に興味をそそられるジャパンカップ。
ロジユニヴァースの回避は残念だが、近年ない好メンバーが揃った。
本命にはオウケンブルースリ。
京都大賞典で復活を遂げ、距離が心配だった天皇賞・秋でも東京コースを利してよく追い上げた4着。状態に陰りなく、さらに距離が伸び、ハイペースが予想されるここで今度こその本命。ジャパンカップは追い込み馬は届かないのは、周知の通り。
相手も揃い、勝ちきるのは骨が折れそうだが、無様な競馬にはならないはず。
かつてこのレースを制した父ジャングルポケットとは随分印象が異なる馬だが、東京コースの申し子だったその血はしっかり受け継がれている。
対抗格にはやはりウォッカで仕方ないところか。
ここのところの惜敗で、少しは人気が落ちるかとも期待したが、やはり1番人気は譲らず。
特に鞍上の手替わりは大きく、ルメール騎手に変わって新味が出そう。
カンパニーに連敗したとはいえ、内容が悪いわけではなく、常に最速レベルの脚を繰り出しており、比較的マークも緩くなるここなら、昨年の雪辱もありえる。
エリザベス女王杯を回避したレッドディザイアに期待したい。
3歳牝馬には過酷な舞台ではあるが、53キロというハンデは大きい。
牝馬限定戦とはいえ、未だ3着以下なしで底をみせておらず、ブエナビスタと同等の能力はここでも通用の下地。
特にリーチザクラウンを筆頭にコスモバルク、ネヴァブションと、引っ張る馬が揃っており、お誂え向きの展開になりそうで、上記本命候補との叩き合いを是非見てみたい。
フランスの凱旋門賞こそ敗れたが、英国キングジョージ、米国BCターフと世界のトップレースをことごとく制覇したコンデュイット。
今年から日本での種牡馬入りがあり、お披露目を兼ねての参戦。
当然本気度は十分で、このレースを2度も制した陣営が送り込む以上、無様な競馬はしないはず。実績最上位で当然本命視も考えたが、過去、こういう目玉的存在の外国馬はこのレースでは大敗するケースが何度もあったことを考えると、この人気では少し躊躇してしまう。
また、ビックレースを強行軍で望んできたのも不安材料。
とはいえ、高齢馬・牝馬が活躍している今の日本馬のレベルなら、それでも圧勝してしまうのかも知れないし、そういう光景も見てみたい。
「外国馬なら人気薄を狙え」はもはや格言を超え、定説の感もあるが、だからといって予想する以上は、それなりの根拠も必要だろう。
実に日本向きなスピード感ある走りを披露したマーシュサイドを警戒したい。
勝利こそ少ないが2400mの芝は専売特許。
バランスも良く軽い日本の芝で好走しそうな雰囲気がある。
昨年の覇者スクリーンヒーローも当然圏内。
前走だけで復活を決めつけられない点はあるが、東京コースの実績は文句なし。
春の不調は季節的なものなのか、コースによるものなのか、いずれにせよ、鞍上も昨年のコンビ復活となれば、やはり恐い存在には違いない。
穴的存在ではエアシェイディ。
カンパニーと同世代で、この馬もまだまだ元気。
末脚に陰りなく、鞍上を含め、何をしてくるかわからない不気味さがある。
特にゴール前で混戦になってくれば、面白い。
アーリントンMを2着の実績が光るジャストアズウェルも一応押さえておきたい存在。
BCを回避してここに望んできたローテに好感。
積極的に調教も積んでおり、実績劣るが一票投じておきたいところ。
【馬券と総評】
外国馬がからむのでどうしても難しくなる。
参戦馬5頭のうち、3着までまったく絡まないということはちょっと考えづらいかもしれない。
コンデュイットが断然の実績だが、他馬にも注意を払いたい。
また、人気どころで、調教絶好調のリーチザクラウンを無印にしたのは、やはりペース的に差し馬が有利とみたため。
やはり、オウケンブルースリ、ウォッカ、レッドディザイア、コンデュイットらの差し馬を中心視したいメンバー構成。
この4頭の優劣はつけがたくほぼ互角の重み。
できればBOXで押さえたいところ。
3連単フォーメーション馬券が無難なところか。
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