■　第50回　宝塚記念　結果

　4コーナーでほぼ一団となり、直線での切れ味勝負になりました。
そこでドリームジャーニーが素晴らしい弾けぶりを見せ、見事に勝利をもぎ取りました。
人気馬同士のガチンコでの勝利ですので、これには価値があります。

2着、3着にサクラメガワンダーとディープスカイが入り、非常に堅い結果になりました。
サクラメガワンダーは自分の競馬ができたといえますが、ディープスカイはストレスの貯まる結果となりました。こういう瞬発力勝負となるとやはり分が悪いですねぇ。

　本命に推したアドマイヤフジは10着と振るわず。
コスモバルクはともかく、カンパニーが先行策をとった時点でアドマイヤフジには厳しい競馬になってしまいました。

　■　第50回　宝塚記念　予想

　春の総決算宝塚記念。
ウォッカの回避が残念な上、頭数も少ないが、粒ぞろいの好メンバーが揃った。
天皇賞・春、安田記念、金鯱賞ときれに３つのローテの組がぶつかる。
ディープスカイが頭ひとつ抜けた存在であることには違いないが、実力はいずれも互角で意外に難しい一戦となった。

　本命は奇をてらってアドマイヤフジ。
他実力馬と比べるとやや見劣りするのは否めず無茶は承知だが、開幕間もない阪神で内枠からの単騎逃げができることは大きなアドバンテージ。
今年は比較的好調で、逃げて大きく負けない粘りがあることが好感。
今の阪神ならスムーズに逃げることができれば、逃げ切りは不可能ではない。

　実力はトップクラスながら、結局昨秋以降勝てていないディープスカイ。
本命を譲ったのはその点のみで、常に一線級レースで3着以下がないことは大きな信頼となる。これまでよりメンバー弱化のここなら、勝って当然ともいえなくもないが、連軸筆頭候補までに留める。

　天皇賞・春での勝利はフロックとはいえず、最近十分に力をつけてきたマイネルキッツ。
天皇賞ではある程度展開も向いたということは否定できないが、ここを連勝できれば一気に一流馬の仲間入りを果たすことができよう。
天皇賞・春と宝塚記念の連動性も忘れてはならない。
一瞬のキレが武器のタイプなので、このレース向きとは言えないところもあるが、使いどころを間違えなければ十分好勝負は可能なはず。

　鞍上に捨てられた形だが、十分な新コンビを得たカンパニー。
追い込み馬はこのレースは辛く、距離もぎりぎりの感があるが、それでも岩田騎手が駆るならやはり恐い存在となる。
追い込み馬とは言え、長めの距離なら先行策もできる器用さを兼ね備えているだけに、どういうレースをしてくるか読めず、非常に不気味。

　同じく追い込み一手のドリームジャーニーだが、前走の天皇賞・春での好走は距離を考えると素晴らしい好走で、今の充実度を物語っている。
大阪杯ではディープスカイを破る金星もあり、G1獲りの最大のチャンスともいえそう。
調教過程も素晴らしく大崩れする姿は想像しにくい。

　とにかく内枠の先行馬は恐い。
そういう意味では、一叩きされたインティライミは無視することができない。
重馬場を利したこともあったが昨年のこのレースで好走例もあり、人気を考えても是非押さえたい一頭。

　金鯱賞の勝利で一躍主役候補に躍り出たサクラメガワンダー。
気性が大人になり常に安定したレースができており、いよいよ本格化を思わす充実ぶり。
もっと評価を高くしてもよいところだが、G1では一歩足りていないことも事実。
このメンバーなら…とも思えなくもないが、人気を考えればこのあたりの評価を妥当とした。

【馬券と総評】
　 少数頭だが、非常に難しいレース。
ディープスカイが実力的には抜けていそうだが、この一本かぶりの状態では、3連単狙いの場合、２、３着が望ましい。
では、相手はと考えた場合、実力差は非常に均衡している。
少数頭ゆえに絞り込みが必要な状況ではあるが、それが難しい。
ならばと相手を比較的人気薄にかえてみた。
印をつけなかった有力馬、アルナスライン、スクリーンヒーローも押さえることを前提として、アドマイヤフジ-ディープスカイの2頭軸マルチ。
押さえでディープスカイ-マイネルキッツの2頭軸も持っておきたい。
ある程度は堅めで収まった場合の割り切りも必要だろう。