予想本文
例年、マイル戦線はこれといった王者不在の状態が続き、今週のマイルCSも混戦模様。
天皇賞・秋を8歳で制したカンパニーの独壇場の様相を呈しているが、展開一つでわからない混戦模様。
カンパニーにとって、さすがにここまでメンバーが落ちれば、ウォッカに2度完勝したことに加え、特に前走のメンバーと着順を考えれば、ここではかなりの格上の存在で、この馬にとっては勝って下さいと言わんばかり。
得てしてそう言うときは勝てないのが競馬でもあるのだが、8歳馬ながら今年一年、距離を問わずずっとG1で上位の地力は推して知るべし。
以前は短距離では、ペースについていけずに最後方からの競馬になることが多かったが、最近は中団くらいから競馬できるようになり、これが安定した成績をもたらしている。
当然の筆頭候補ではあるが、あまりに短絡すぎであるのを嫌って、逆らうことも考えた。
だが、単勝2倍以上ならそれほど圧倒的ともいえず、これなら軸に据えても問題ないだろう。
このレースは有利不利の少ないそのコース形態から、1番人気が非常に勝率のいいレースではあるのだが、あまりに後方からでは届かないケースもありえる点には注意を払いたい。
特にこの馬は昨年もこのレースをそのパターンで落としていることを付け加えておく。
どうにも当てにならないがスマイルジャックを2番手候補に。
とにかく気性にムラがあり、折り合いがつかない。
早い流れのマイル戦だと確かにその懸念は薄れるのだが、ちょっとしたアクシデントで大敗を繰り返す。
いかにスムーズにレースをできるかという点にかかるのだが、まともに走れば常に33秒の脚がある。この武器は唯一本命馬に太刀打ちできるもので、本命馬を負かすとすれば、ハマッた時のこの馬だろう。
もう一頭、本命馬に通用するスケールを感じるのがヒカルオオゾラ。
ただ、ここ最近は自慢の末脚が鳴りを潜めており、今ひとつトーンがあがらないが、以前からG1を意識できる器と見ていた。
特にマイル戦でのキレは素晴らしく、32〜33秒前半での脚がある。
ここ2走が凡走続きがどうしても気になるところ。
前走については馬場が悪かったとなれば言い訳は立つが、やや不安も先行する。
今回が良馬場で、以前の状態に戻れば、巻き返してくる可能性もあるといえよう。
キャプテントゥーレはマイルで見直したい。
一度は本命にしようと考えたが、2番人気となるとやや躊躇した。
とはいえ、とにかく先行しての粘りは特筆もの。
2〜3番手から、33秒台で上がれば、いくらカンパニーであっても届かない計算。
前走は長い直線で力尽きた格好だが、得意のマイル戦で再度G1獲りにチャレンジしてほしい。
先行馬が少ないので、道中早い抜けだしからの粘り込みに期待。
本命馬以外は、非常に混戦模様ではあり、どの馬にもチャンスがありそう。
ならば、スズカコーズウェイも狙ってみたい一頭。
初のG1となる安田記念では大敗を喫したが、続く重賞では無難にまとめた。
とにかくマイル戦では非常に安定しており、確実に差し込んでくる脚があるので上位を賑わす可能性はここでも高い。
相手も比較的楽なメンバーで、十分恐い存在。
同様にアブソリュートもマイルでは信頼できる一頭。
スケールという点で印を譲ったが、実力差はほとんどないといえよう。
前走は混戦メンバーだったが、休養明けにも関わらず見事に勝利。
叩いた上積みを考慮すれば、このメンバーでも楽しみはある。
そのアブソリュートに敗れはしたが、着順ほど悪くない結果だったストロングガルーダ。
こちらも休養明けを叩いて上積みが期待できる。
特に現時点で単勝13番人気はおいしすぎると言えよう。
マイル戦得意の鞍上を得て、混戦になれば目が出てくる。
外国馬は期待できないとはいえ、今回のメンバーなら恐くなってくる。
今回は2頭が参戦するが、サプレザは日本の高速馬場にも対応できそうで、3連単、3連複圏内には押さえておきたい。
【馬券と総評】
今回は確たる本命馬がいるとはいえ、回りのレベルが低い故のものともいえる情勢。
こういうケースは思わぬ伏兵が台頭してくる空気があるが、どの馬にも魅力と欠点があり、なかなか絞り込むことができない。
本命をカンパニーとしたが、本来は3連単は1頭軸ボックスがふさわしいのだが、候補頭数が多すぎる。
やや弱気な感があるが、ここは馬連カンパニーながしが妥当か。
他馬が混戦なので、比較的オッズも期待できそう。
3連単なら2頭軸マルチで相手を換えて勝負したい。
|